2023.10.13

　今回の介護教室は社会福祉協議会よりボランティアさんを含め7名の講師を招いて、高齢者疑似体験をしました。
高齢者疑似体験とは、視野を狭くする眼鏡・関節の曲がりを抑制する肘あてと膝あて・手の感覚を鈍らせるビニール手袋と軍手・腰を強制的に曲げるバンド・手足の重りなど、加齢に伴い起こりやすい身体機能の変化を実際に体験するものです。

【新聞・雑誌コーナー】新聞もめくりづらく、雑誌も紙一枚が思うようにめくれませんでした
【小銭コーナー】財布の中の小銭が思うように取り出せません
【水コーナー】ペットボトルの蓋の開けにくさ、そのボトルからコップに水を注ぐとこぼれてしまいました
【名前コーナー】書きなれている自分の名前は筆圧の感覚が薄れヘビがはったような字になりました
【ラジカセコーナー】ラジオの音はギリギリまで近づかないと聞こえず、音がこもっていました
【お風呂コーナー】お風呂を跨ぐ行為は視野の狭さに加え、重りでバランスを崩しながら片足になる事で体がふらつきました

　２人1組で体験をして、自分が介助役へ回られると、先に体験された方が不安を取り除いてあげようと、背中に手を回し「テーブルがあるよ」「ゆっくりでいいよ」「気を付けて」と自然と声掛けをされていて、「百聞は一見に如かず」のことわざ通り、体験する事の大切さを改めて感じました。
　
【参加者の声】
・高齢者が日常生活でこんなにも不自由されているのだと実感しました。
・ちょっとした動きも慎重にしないと危険だとわかりました。
・母の不自由さがわかり寄り添えていなかったと反省させられました。
・指先の感覚がないのが一番イライラしました。
・高齢者にもう少し優しくなります。など良い経験になった様でした。

私達職員も高齢者の立場になり、気配り心配りを再確認した良い体験でした。